生涯インプラント一直線!!
学位授与
Cell and Tissue Researchという米国の学術誌に論文がアクセプトされ昨日無事に博士(歯学)の学位を授与することができました。九州歯科大学口腔組織機能解析学講座の先生方、スタッフ及び応援して下さった皆様には本当にお世話になりました。
上顎洞挙上術を回避したノーベルガイド手術
本日はノーベルガイドを使用しての手術でした。本来なら骨移植が必要なケースと思われますが、このような上顎洞底に凹凸のあるケースは挙上するのがとても難しくまた手術の侵襲も大きくなる可能性が高いです。
今週は3件の手術です
月曜日の手術に引き続き、木曜日に左下2本、本日土曜日に右下2本のインプラント埋入手術でした。左下2本は骨が薄く神経までの距離がシビアなことからノーベルガイドによるオペ。骨が薄い場合でもガイド手術なら骨移植を回避してうまく行くことを改めて認識しました。(ただ、かなりガイド手術に長けてないと骨が薄い場合は逆に難しいです)
本日の右下2本は骨質、骨量とも十分あったためコンピューターでシミュレーションのみの1回法通常手術でした。骨がものすごく硬かったために2mmの新品のツイストドリルが2本だめになりました。骨量が十分だったのでほぼ術前計画通りに埋入でき初期固定も十分、終了後に印象を行い1週間後に仮歯を入れます。
福岡の方ではインプラントを大々的に行っている歯科医院が患者さん(被害者)と揉めているようですが、当院はおかげさまで新聞や雑誌広告を一切することもなく患者さんの紹介により、4月の予定も順調に埋まっております。医院規模が小さいため予約をお断りすることも多々ありますがこれからもデジタルインプラントの普及に努め、地道に頑張って行きたいと思います。
隣の歯根に注意
本日午後の手術はちょっと変わった方法で行いました。始めにドリルで小さな穴を開け、方向をレントゲンで確認しながらの手術でした。当院では手術中は滅菌ガウンで患者さんを覆い、術者もアシストもすべて滅菌ガウン着用のため、手術途中でレントゲン室に移動するのはよくないのですが、今回は大きな骨移植を行う事もなく、右下5番の歯根がかなり湾曲していたので念のため確認しながら行いました。
案の定、2mmのドリルを通した時はかなり歯根に近接しており、途中から埋入方向をずらし、最終的にはきれいに埋入できました。患者さんにも2mmのドリルが歯根に近接しているレントゲンを見てもらい、術中にレントゲンを撮って良かったと仰ってました。ただ、固定が弱かったので今回は3ヶ月待ってから歯を作ると患者さんにお伝えしました。
1週間ぶりの手術
久しぶりの超難しい手術でした。他院でインプラント治療された方のリカバリーです。数ヶ月前に骨造成した所がまだ柔らかく手でゆっくり感覚を確かめながら何とか終了しました。終わったら汗びっしょりでした。一度はインプラントをして大変な思いをされているのにもかかわらずとても気さくでいい患者さんです。何とかうまくいってくれるよう後は祈るだけです。