ショートインプラント
骨の高さが十分でない症例においても、安心してインプラント埋入できます
骨を増やす手術を行わずにインプラント治療ができる可能性があります
インプラントを希望していても、骨の量が足りずにインプラント手術を断られてしまった、もしくは骨を増やす手術で多額の費用がかかると言われてしまった、という方は珍しくありません。ですが、そのような方でもショートインプラント(短いインプラント)を使用することで、骨を増やす手術を行わずにインプラント治療ができる可能性があります。
ショートインプラントとは
従来までの一般的なインプラントの長さは8.5~16mmぐらいです。ですが、近年では、インプラント体のデザインや表面性状の改良により骨との結合力がアップしており、不必要な長さのインプラントの使用は避けられる傾向にあります。
最近では6~7mm以下の長さのインプラントでも問題ないという‘ショートインプラント’という概念がでてきました。文献からの報告が増えるにつれて、各メーカーから6~7mmの長さのインプラントの開発が進んでいます。
短くても予後が良好なショートインプラント
統計によれば、10mmのインプラントの5年持っている割合は95%、7mmのインプラントが5年持っている割合は94%という結果が出ています。すなわち、短いインプラントでも長いインプラントに比べてほとんど差がないということが言えます。
インプラントがいったん骨と完全に結合したら、インプラントの長さは予後に関係ないと言われています。インプラントは研究・改良が常に進められており、現在のインプラントはかつてのものに比べて表面性状や構造がかなり良くなっているので、ショートインプラントの予後もかなり良いと考えられています。
骨造成を回避できる!ショートインプラント
インプラントをするのに骨が十分でない場合にインプラントを可能にする手段として「骨造成法」というものがあります。これは、骨を移植して骨を増やしたり、再生させたりする治療法のことです。
骨造成手術を行う場合、通常のインプラント手術の治療期間にさらに数ヶ月の期間が余計にかかります。また、手術回数もその分増えますので身体的負担が増え、そして費用もその分かさむことになります。
骨が少ない部分であっても、ショートインプラントを使用することで、このような余分な手術を避けることができ、治療期間、ストレス、身体の負担、費用を減らすことができるのはとても画期的なことです。