POINT9
先進的なデジタル化技術
歯科治療のデジタル化技術
「型とり」なしで歯が作れるデジタル化技術
あの歯医者のイヤな型とりはもはや必要ありません!
現在歯科界では、これまでのアナログ技術に代わり、最新のコンピューター技術を使ったデジタル化技術がどんどん取り入れられるようになってきており、治療の精密化、時間の短縮化などが飛躍的に進んできています。このような技術は、歯医者で長年行われてきており、多くの方が苦手とする「型とり」にも取り入れられ、もはやお口の中にドロドロの材料をいっぱいにして型をとる必要がなくなってきています。また、型とりがデジタル化されることで、型取りのデータを他のデジタル機器に即座に送信し、人工歯をはじめとする様々な技工物を大幅に時間短縮して作製することができるようになりました。
TRIOS(トリオス)3 オーラルスキャナー
TRIOS(トリオス)3オーラルスキャナーは、3D口腔内スキャナーです。この先端から出る光を歯に当てるだけで、歯型のデータを正確に読み取ることができます。TRIOS3オーラルスキャナーを使えば、もう吐き気を我慢しながら型取りをする必要はありません。
【TRIOS3オーラルスキャナのメリット】
1.速い
TRIOS3は、毎秒4500枚というスキャン速度でお口の中の撮影をし、口腔内の状態を精密にデータとして取り込みます。また、撮影されたデータは、技工所に送信され、速やかに技工物の製作に取りかかることができます。従来までのシステムだと、型とりをした後に、石膏で模型を作るという時間や、その後技工所に送るまでの時間などの時間がかかっていました。でも、デジタル化されたシステムであればそのような時間を節約することができます。
2.楽
TRIOS3の光学スキャンを使えば、ドロドロの粘土のような型とりの材料で苦しい思いをする必要がありません。これは患者様にとっても、治療を行う術者にとっても、とても楽なことです。
3.高精度
かつてのアナログな型とり法と比較して、光学スキャンによるデジタル技術の型取りは非常に高精度で、お口や歯の状態を非常に忠実に再現します。高精度に型がとれることにより、出来上がってくる技工物の精度も当然高くなります。
4.歯の色も正確に測定
光学スキャンでデータを採取する際、色の情報も正確にデータ化されます。従来までは、型とりをする場合には形のみの記録しかできず、歯の色に関しては、術者が見て、色の見本と見比べながら、最も近い色を選択して技工所に依頼していました。そのため、術者によって色の指定にバラつきが生じ、色が患者様の納得のいかないものになることもありました。でも、デジタル化技術であれば、そのような不確実な要素を取り除き、周囲の色にぴったりマッチした技工物を製作することができます。
5.高画質でお口の状態を細部までデータ保存
光学スキャンにより、お口の状態や色合いを詳細に記録することができます。それにより、現在のお口の状態や詰め物の状態など、細かいところまで、画像で患者様に見ていただくことができるため、患者様としてもご自分のお口の中のイメージを把握しやすくなります。
6.手作業のミスを回避できる
かつての型とり法では、型とりの際に空気が入ってしまったり、型とりの材料が変形してしまったり、もしくは石膏模型に起こす際に空気が入ることなどもありました。このようなことが起こった場合には、再度型とりを余儀なくされていましたが、デジタル技術によって、このような手作業によるミスというような無駄がなくなりました。
ラピッドシェイプ
ラピッドシェイプは、歯科専用の3Dプリンターです。スキャンされて保存されたデータをもとに、様々な技工物をその場で作り出すことができます。これまで技工所に作製を依頼していた技工物が院内で作製出来るようになったことで、治療間隔の大幅な短縮につなげられるようになりました。例えば、歯の模型作りや仮歯、インプラント時に使用するサージカルガイドなどは、1時間以内に作製することができます。
カボ スキャナ KAVO スキャナLS3
カボ スキャナLS3は、カボ社が発売しているCAD/CAMシステムです。CAD/CAMとは、コンピューターによる設計と、製品の加工や製造を行う技術のことを言います。つまり、お口の中を再現した模型を光学カメラでスキャンし、そのデータをもとにコンピューター上で、技工物の設計や、材料の自動削り出しを行います。CAD/CAM技術により、従来まで技工士さんが一つ一つ丁寧に数日かけて作っていた技工物を、ものの数時間で作れるようになりました。