生涯インプラント一直線!!
手術計画書
つい先日からですが、かなり詳しい手術計画書を術前に渡す事にしました。ただしノーベルガイド使用の場合のみです。
この計画書は見た目もかっこいいととも、手術後にどのような状態になり、危険区域をしっかり見極めて治療していることをアピールするためのものです。
上の図は3日前に手術した患者さんです。歯肉を切開せず、上顎洞をうまく避け、予定していたインプラントが計画通りに入りました。
術後のレントゲン写真を見て計画通りに入っていたので驚かれていました。
どこまで治療するか?
昨日は熊本にてインプラント勉強会のため午後休診でした。中村社綱先生主宰の元、
毎回激しい議論が繰り広げられるのですが今回は特に白熱しました。
インプラント治療をして5~10年ほど経過してインプラントの調子は良いが、その他の歯が虫歯になったりして抜歯になるも、
身体的(持病や高齢など)あるいは経済的理由でインプラントは難しいという話です。
例えば歯が2本欠損しておりもう1本となりの歯もかなり悪いとします。話の進め方としては、2本歯がないところに
インプラントを入れてそのとなりの歯は治療して何とか保存するという方法。もう一つは5年持つかどうかわからないのなら
抜いてしまってインプラント2本でブリッジにする方法。
一見前者の方がよい治療に思えますが、年齢、生活環境、経済状況を考えると如何でしょうか?ちなみに前者と後者の治療費は
そ後者の方が+5~10万といったところでしょうか。
私の考えは基本的には患者さんの意見を尊重し、それがあまりにも行き過ぎているのであれば考え直していただきますが、
そうでなければどちらが悪いということはないので最終決定は患者さんにしてもらいます。
下のインプラントは約5年前に行いました。70歳過ぎの男性です。昨日はソケットリフトにて5×10mmのインプラント埋入と
となりの歯(6番)の歯周病治療を行いました。6番は分岐部病変という歯周病で本来なら抜歯になってもおかしくないですが、
患者さんの意見を尊重し保存する事にしました。
インプラント事故5年で300件
今朝の朝日新聞の朝刊の記事です。いつかはこういう記事が出ると思っていました。
私の妻が開口一番’もっとあるでしょー’。
私も同意見。特に下顎管の損傷による神経麻痺は後遺症が長期間続く可能性が高いので1番気をつけないといけません。
私自身も過去の勤務医時代に3ヶ月程度の麻痺を起こしてしまった経験がありとてもつらい思いをしました。
必死のフォロー、信頼関係の保持に全力を尽くしました。もちろんその後は後遺症も残らず大変喜ばれましたがとても大変でした。
妻もそのことをよく覚えていると思います。
そんな思いを患者さんにさせたくないし自分もしたくないために、早くからCTを用いてシミュレーションした情報をもとに行う
ノーベルガイドによる手術を行っています。我々はこれをデジタルインプラントと呼んでいますがこの方法が現在の所
もっとも安全で確実な方法ではないでしょうか。使い方次第ですが。
半年がかりで9本インプラント
今日右下に2本、抜歯即時埋入によるインプラント手術を行いました。
この患者さんは腰痛のため椅子を後ろに倒すことがほとんどできません。
ので全ての作業が立位でかなり私の腰にも負担がかかるので何回かに分けての手術にしていただきました。
1番きつかったのが右上のサイナスリフト(上顎洞挙上術)とインプラント埋入。禁煙指導がうまくいかず、
しかも少し感染が見られ大変でした(今はだいじょうぶですが)。この時の手術がきっかけで今月末に手術用の椅子を新たに購入する決意をしました。
インプラント手術4回+サイナスリフトの計5回の手術、本当にお疲れさまでした。2ヶ月後に歯が入るのを楽しみにしておいてください。
上下デジタルインプラントによる即時負荷
昨日の手術です。上下5本のインプラントフラップレス(切開なし)の即日修復。仮歯まで入れました。
80歳ですので骨移植を回避し、即日の機能回復を施すにはこのプランがベストでしょう。
先ほど消毒に来られましたが痛みも腫れ、出血も全然なく、とても喜ばれているように思いました。
(すみません、本当に喜ばれてたかどうかは聞いてません)。
今週は上顎洞や神経に気をつけて尚かつ即日修復の手術を3件行いましたが、
やはりノーベルガイドでの設計、術前準備(+技術)が万全であればこれほど安全にできる方法はないと改めて実感しました。