滑舌が悪くなるのは老化減少のひとつ?オーラフレイルの兆しと対策
オーラルフレイルとは「お口の衰え」という意味ですが、お口の衰えとはどういうことでしょう?年齢を重ねるごとに身体が衰えるのと同じように、お口の中やお口周りは衰えてしまいます。お口の中やお口周りが衰えてしまうと、話すときや食事などお口を動かす動作に問題が生じてしまいます。そのような状態にならないようにするためには、オーラルフレイルの兆しを、本人又は周りが気づくことが大切です。今回はオーラルフレイルの兆しと、その対策について紹介します。
ただの老化現象じゃない!
オーラルフレイルは日ごろから注意していないと、「ただの老化現象だ」と思って気づかれないことがあります。オーラルフレイルには以下のような兆しがあります。
1.硬い食べものが上手く噛めない
2.お口周りに食べものが付着していることに気がつかない
3.お口から食べものがこぼれる
4.お口の中が乾燥する、食べものや飲みものが喉につまる・上手く飲み込めない
5.滑舌悪くなる
6.口臭がきつくなる
当てはまる項目がありましたか?このような症状がある場合、放っておくとオーラルフレイルが進行してしまう危険性があります。
オーラルフレイルが進行すると
では実際に、オーラルフレイルが進行するとどのような問題があるのでしょう。一見、オーラルフレイルはお口だけのトラブルと思われがちですが、お口から食事が取れなくなってしまうと全身に十分な栄養が行き届かず、健康状態が悪化してしまいますよね。またオーラルフレイルは意欲や思考の低下などの問題にも関係があります。
オーラルフレイルの対策
お口を動かすのには、舌の動きとお口の周りにある筋肉の動きが重要になってきます。まずは食べものを両側の奥歯でしっかりと噛むことで、お口をよく動かすことが一番簡単な方法です。他にも本を音読したり歌を歌うことなど、お口を動かす動作を日常生活で取り入れてみてください。歯医者さんへ定期的に通い、お口の中の健康状態を確認してもらうこともオーラルフレイル対策のひとつです。
オーラルフレイルは改善することができる
オーラルフレイルを意識するのは50代からと言われています。オーラルフレイルは老化現象ではありますが、トレーニングを重ねることでオーラルフレイルの症状を改善することができます。「年だから仕方がない」と諦めてしまう前に、オーラルフレイルについて考えてみましょう。健康のためにもお口のケアはとても大切なのです。