ホワイトニングをしたら口臭は消える?歯の着色汚れと口臭の関係は?
歯の黄ばみが目立つと、なんとなく汚くて口臭がきつそうな嫌なイメージがありますよね。たしかに、タバコやコーヒーなどで歯が黄ばんでいる人は口臭がきつくなる傾向にあります。では、歯を白くすると独特の嫌な口臭はなくなるのでしょうか?今回は歯の着色汚れと口臭についてお話します。
口臭の原因とは?
口臭の原因は、お口の中にいる細菌が発生させるガスです。細菌はお口の中に残っている食べもののカスをエサに繁殖します。細菌は、食べカスに含まれるたんぱく質を分解するときにガスを発生させ、それが口臭の原因となるのです。唾液が多く出ている時は口臭の原因となる細菌は洗い流されていますが、唾液の量が減る起床時やお口を動かさないときに、細菌はお口の中にとどまります。
歯の着色汚れと口臭の関係とは?
歯の着色汚れの原因であるステインが多く含まれるワインやコーヒーなどの飲食物は、口臭とどのように関係があるのでしょうか。口臭の原因となる細菌は、お口の中のあらゆる場所にいます。舌を鏡で確認すると白くなっていませんか?舌の表面は飲食物が絡みつきやすい構造になっています。特にコーヒーを飲んだ後に舌を見ると茶色く変色していますよね。歯の着色汚れと口臭は関係していないようで関係しています。
ホワイトニングをしたら口臭は減るの?
歯の着色汚れが目立つ場合、ホワイトニングをすることで口臭がなくなるとは限りません。それは、歯の着色汚れそのものが口臭の原因となっているわけではないからです。ホワイトニングは歯の色をきれいに白く変えるだけで、口内の細菌がなくなってきれいになるわけではありません。口臭の原因である細菌が繁殖しないようなお口の中を保つことが、口臭対策へと繋がる唯一の方法なのです。
歯のクリーニングを受けてみよう
歯の着色汚れは歯の表面にガンコに付着しているので、歯ブラシだけでは落とすことは難しいです。かといって、力を入れて歯ブラシでゴシゴシと磨いても、歯の表面を傷つけてしまい汚れがさらにつきやすい状態になってしまいます。歯医者さんで行う歯のクリーニングでは口臭の原因となるお口の中の汚れを落とすことはもちろんのこと、歯の着色汚れも同時に落とすことができます。
ホワイトニングだけではダメ
歯の着色汚れがあるすべての方の口臭がひどいというわけではありません。しかし、歯の着色汚れがしやすい飲食物は、お口の中にとどまりやすいため口臭の原因となってしまうことが多いのです。また歯のホワイトニングを行っただけでは口臭が消えません。お口の中をきれいにすることで初めて口臭がなくなるのです。