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歯科コラム

歯にとって“過食嘔吐”は危険…胃液と酸蝕歯の切り離せない関係

歯にとって“過食嘔吐”は危険…胃液と酸蝕歯の切り離せない関係

過食症で嘔吐をする人は歯が酸蝕症になりやすい傾向にあります。胃酸を含む吐瀉物が歯にどのような効果を与えるのか。過食症と酸蝕症の関係についてまとめました。

過食症とは

そもそも過食症とはどういった病気なのでしょうか。過食症の原因はストレスが原因で起きる嘔吐が特徴的な病気で、自分で無理やり嘔吐をするというのがポイントです。
嘔吐は本来、身体に毒が侵入した時や消化不良で消化できなくなったものを吐き出す生理現象です。そういった状況ではないのにも関わらず自分で嘔吐をすると身体に悪いというのは容易に想像がつくのではないでしょうか。
過食症は一度始まってしまうと本人でも止めることが難しい精神的な病気なのです。

歯が溶けるのは虫歯だけじゃない

歯が溶けるのは虫歯だけじゃない

歯が無くなる原因で一番多いのは歯周病です。歯周病は歯を支えている骨を溶かすことで歯を支えなくさせてしまう結果、歯が抜けてしまいます。
また、虫歯は歯を溶かすことで有名です。虫歯原因細菌がプラークをエネルギーにして酸を作り出して歯を溶かしていきます。
歯は口の中のpHが5.6以下になると脱灰を始めます。脱灰が始まると歯が溶けていく証拠です。
通常pHが5.6以下に下がるのは磨き残しがありプラークが残っている時や、酸性の飲み物(酢やビタミン系ドリンク)を嗜好品として愛用している人に多く見られます。
虫歯だけでなく嗜好品でも歯が溶けてしまうことがあるのです。

他にも仕事で塩酸や硝酸・硫酸を取り扱っている工場で働いている人は空気中に飛散している成分を吸い込んでしまい歯を溶かしてしまうリスクが存在します。
さらに過食症患者さんの頻繁な嘔吐でも歯を溶かしてしまうのです。。
嘔吐をするときは食堂から吐瀉物が口腔外へ吐き出されます。その時に、一番吐瀉物が接するのは臼歯部の舌側や、歯の裏側が主です。
吐瀉物は食べ物だけでなく胃液も含まれていて胃酸によって歯が溶けてしまうのです。このような状態を酸蝕症といい、酸蝕症になっている歯を酸蝕歯と呼びます。

酸蝕症の予防法

嘔吐が原因で酸蝕症になる人は少なくありません。特に過食症患者さんの多くは同時に酸蝕症を引き起こしていることがあります。特に臼歯部は嘔吐による胃酸の影響を受けるので酸蝕症によって歯が溶けてしまいます。
では酸蝕症を予防するにはどうしたらよいでしょうか。
まずは酸蝕症の原因である過食症について改善できるよう努力をしましょう。嘔吐をしてしまった場合に一番大切なのは口の中をきれいにすることです。
胃酸が長い時間口の中に溜まってしまうとそれだけ歯に与える影響も強いです。
口の中をきれいにするにしても歯磨きをしてはいけません。胃酸でダメージを受けている歯を歯磨きすると歯を削ってしまうことにつながるからです。
嘔吐をした後は水で口をゆすぐようにしましょう。
もし酸蝕症の症状が強く出ている時はすぐに歯医者さんへ行くことで歯が溶けるのを最小限にとどめることができます。

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