インプラント治療後も定期検診は必須!費用はどのくらい?
インプラント治療で人工歯を入れると、今まで噛めずにいた不自由さがなくなり、元の自然歯に戻った感覚を取り戻せます。人工歯だから虫歯になる心配もないだろうし、歯医者さんに行く必要もないのかなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、口腔内はとてもデリケートなので、人工歯と同様のお手入れはもちろん、治療後も歯医者さんに行って定期検診は必要です。
インプラント治療後、どうして定期健診が必要なの?
人工歯の場合、歯と骨の間には歯根膜という歯を支えたり衝撃から守たりするためのクッションが存在しています。この歯根膜は口腔内の細菌から感染を防ぐ役目もあり、虫歯や歯周病などの口腔内の病気から守ってくれる大事な組織のひとつです。一方、インプラントの場合は人工歯ではないので歯根膜がありません。つまりインプラントは人工歯よりも細菌からの感染に弱いため、人工歯よりも定期的にメンテナンスをする必要があります。
インプラントの定期健診の費用は?どんなことをするの?
インプラント治療後の1週間、1カ月、3カ月、半年という感覚で定期健診を受ける必要があります。定期検診では、痛みや不具合が出ていないかの確認、噛み合わせや高さの確認、インプラント埋入後の歯茎の状態の確認、歯垢や汚れの確認などを行います。だいたい1回の検診では30分くらいの時間でこれらの確認を行い、治療後のメンテナンスをしていきます。万が一不具合が見つかった場合には、レントゲン撮影を行い必要な治療を再開する場合もあります。費用は歯科医院によっても異なりますが、だいたい3000円程度で、レントゲン撮影がある場合には4000円程度の費用がかかります。
インプラントに不具合が出ていなかったら定期健診は必要ない?
治療後最初の定期検診でも問題ないと言われたら、その後の定期検診は必要ないのでは、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、定期検診は欠かさず行くようにしてください。というのも、人間の口腔内はとてもデリケートで、少しの磨き残しがあれば虫歯や歯周病などの病気になってしまう可能性があります。インプラントの埋入後は、磨き残しなどの歯垢が溜まっているとインプラント周囲炎にかかり、せっかく治療したインプラントに不具合が起こってしまうこともあります。こうした口腔内のトラブルはご自身では早期に気づきにくく、気づいた時には手遅れになっていることもあります。ご自身のインプラントを長く大切に使用するためにも、インプラント治療後の定期検診はお欠かさずに受けるようにしましょう。