オールオン4手術をした後の負担の少ない食べ物とは?
総入れ歯の方や多くの歯を失った方に、新たな人工の歯を取り付ける方法のひとつ、「オールオン4」。上下12本の歯をそれぞれ4本のインプラントだけで支えるため、術後の腫れも少なくて済み、患者さんの精神面・費用面から負担の少ない歯科治療の方法として大変注目されています。しかし、様々な負担が少ないとはいえ手術を受けることには変わりありません。オールオン4の手術後には、どんな点に気をつけるべきなのでしょうか。
手術当日から1ヶ月半程度は、やわらかいものを食べる
オールオン4の手術では、当日すぐに仮歯がとりつけられます。仮歯を入れることで、ものを噛めて見た目も自然になり、患者さんの生活への影響が最小限で済みます。しかし、オールオン4に限らず、インプラントの埋入手術を受けた後の口の中は、とてもデリケートな状態になっています。中でももっとも避けるべきは、せっかく埋め込んだインプラントが脱落してしまうことです。そのため、歯に負担をかける食べ物は避けましょう。とくに、フランスパンやスルメのような堅いものは厳禁です。手術当日から1ヶ月半程度は、やわらかいものを食べて過ごすようにしましょう。
術後3週間目に注意!!
オールオン4の手術後、2週間くらいすると、歯茎が回復してきます。そのため、この頃から堅いものを食べ始めてしまい、仮歯が折れて失敗する患者さんが多く見られます。歯茎の見える部分は回復していても、表面的には見ることのできない内側の骨の部分はまだ結合していないのです。やわらかいものばかり食べていて、飽き飽きしてしまうかもしれませんが、この時期に焦ってインプラントに負担をかけてしまっては、意味がありません。
お酒やたばこはインプラント失敗のもと
また、インプラント手術のあと抜糸が済むまで2週間程度は、お酒を飲むのを控えましょう。できれば、骨と骨が接合する2カ月程度は、深酒をしないほうがよいでしょう。お酒を飲むことで血行がよくなり、傷口が治りにくくなります。
また、インプラントの手術後はたばこをやめるようにします。たばこは、インプラント手術の失敗や、傷の回復を妨げるもとになります。たばこを吸っている人は歯周病のリスクも高まるので、これを機会に禁煙してみてはいかがでしょうか。
オールオン4の手術を受ける前には、歯医者さんから術前・術後の注意点などの説明があるはずです。手術を受けた後は、それらの注意に従って生活するようにしましょう。