インプラント手術後に絶対にやってはいけない事
いまやインプラント治療は限られた人だけでなく、接客業で人と話す機会の多い方や、事故やなんらかの原因で歯を失った方など、さまざまな方が施術を受けている歯科治療法のひとつです。
とはいえ、顎の骨に穴をあけて金属のクギ(インプラント)を差し込むという外科手術が伴う治療法であり、回復を早めるためにも手術後は多少注意が必要です。ここでは、インプラント手術後に避けるべき注意点についてお伝えします。
喫煙者のインプラント失敗率は、非喫煙者の2倍
インプラントの施術を受けた方で、もっとも避けるべきなのは喫煙です。喫煙しているとニコチンの影響で歯茎の毛細血管が収縮し血行が悪くなるため、傷口の治りが遅くなります。また、骨とインプラントの接合もしにくくなります。インプラント手術が不成功に終わる要因として、治療中の喫煙を挙げる歯科医は多くいます。喫煙者のインプラント失敗率は、非喫煙者の2倍ともいわれているのです。
また、そもそもインプラント手術を受けるきっかけとして、歯周病による歯の欠損という方も多いのではないでしょうか。喫煙する方は、歯周病にかかりやすいことがわかっています。また、インプラント周囲炎という歯周病にかかる可能性もあります。せっかく受けた手術を無駄にしないためにも、これをきっかけに禁煙しましょう。
インプラント手術後は歯の負担が少ないものを食べる
即時荷重インプラントの場合、手術したその日のうちに仮の歯をとりつけてしまいます。そのため、手術当日から食事をすることができます。しかし、仮の歯ですから注意が必要です。手術後の数週間はおかゆのような流動食から始めて、徐々に歯の負担が少ない柔らかい食べ物を口にするようにしましょう。仮歯で硬いものを噛むと、破損してしまうことがあります。また、患者さんの骨の状態にもよりますが、手術後の数日間は口の中が腫れることもあるので、固形物が食べられないということもあるかもしれません。
アルコールは傷の治りを遅くする
インプラント手術後は、傷口の炎症にもつながるのでしばらく飲酒を控えましょう。その後も、骨とインプラントがくっつくのを待っている間、数カ月程度は深酒を避けましょう。アルコールのせいで、傷口の治りが遅くなるからです。
不明点は納得いくまで確認しよう
手術後にやっていい事、ダメな事については、手術前に歯医者さんから受けた指示をきちんと守るようにしましょう。自己判断で間違ったことをすると失敗する原因になります。不明点がある場合は、納得いくまで説明してもらうようにしましょう。