歯を失うと死亡率が上がる!?歯の健康を守る大切さを知ろう!
なんともビックリするようなタイトルと思うかもしれませんが、歯の本数が少ない人ほど死亡率が高くなるというデータが厚生労働省から発表されています。
一般的に成人の歯の本数は親知らずを除くと28本ありますが、歯の残本数が20本以下の人の場合、20本以上ある人と比べて1.3倍、さらに、10本以下では1.7倍も死亡率が高まるといわれています。
本人の80歳以上の人の歯の残本数の平均は14本で、残本数が20本以上の人は38%にとどまっています。また、歯の本数は死亡率だけでなく人間の病気とも深くかかわっています。
一般的に成人の歯の本数は親知らずを除くと28本ありますが、歯の残本数が20本以下の人の場合、20本以上ある人と比べて1.3倍、さらに、10本以下では1.7倍も死亡率が高まるといわれています。
本人の80歳以上の人の歯の残本数の平均は14本で、残本数が20本以上の人は38%にとどまっています。また、歯の本数は死亡率だけでなく人間の病気とも深くかかわっています。
歯を失うことによるリスク その1 心筋梗塞や脳卒中などの疾患
心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中といった死亡率が高い病気の一つに挙げられています。こういった病気と歯を失った本数にも関係するデータがあります。歯の本数が28本の人に比べると、本数が少ない人は心血疾患による死亡率がおよそ2倍高く、脳卒中になる確立がおよそ1.7倍高くなるというものです。つまり、歯を失ったことが原因で死につながる病気を引き起こすリスクが高まるということがわかってきました。
歯を失うことによるリスク その2 肺炎
日本人の死亡原因として高い肺炎。特に、肺炎による亡くなられた90%以上の人が65歳以上というほど、高齢者になると怖い病気の一つになっています。この肺炎にも歯の本数が関係があることが、名古屋大学と京都大学などの研究グループによる調査でわかりました。それによると、歯を失った本数が4本の人と比べて、5~14本失った人の場合およそ1.7倍、15~27本失った人の場合およそ2.4倍、すべての歯を失った人の場合2.8倍肺炎にかかるリスクが高まるというものです。
リスクの背景にある怖い病気 歯周病
歯の本数と死亡率との関係が明らかになる中で、歯が少ない人には歯周病の人が多いということがわかってきました。歯周病にかかると、歯を支える歯茎が衰えることで歯が抜け落ちていき、口に中に入ってきた細菌が肺に入ったり、細菌への抵抗力が低くなるということが言われています。つまり、歯を失うということは体の免疫力が低下して病気を起こしやすくなるということがいえます。
まとめ
歯は歳をとるにつれ衰えるものと思う人も多くいますが、きちんとケアを行っていれば年齢を重ねてもご自身の歯を残すことは可能です。これまでは歯の健康と全身の健康との直接的な関係がわかっていなかったということもありますが、今後は、少しでも多くの歯を残し、健康寿命をのばすことが、重要になると思われます。特に、虫歯や歯周病はご自身では初期症状に気づかないということも多いので、歯科検診を定期的に歯医者さんで行うことも歯の本数をできるだけ残すためにはいいでしょう。まずは、キレイな歯を保つことが何よりも大切ですから。