口の渇きが気になる!ドライマウス対策におすすめの食べ物は?
ドライマウスに悩んでいる患者さんは意外にも多いです。ドライマウスとは別名口腔乾燥症とも呼ばれていて唾液の分泌量が何らかの原因で低下すると発症します。唾液はただ口の中を湿らせているわけではなく虫歯予防や歯周病予防にも効果があります。
ドライマウスになってなにが困ることかというと口の渇きと嚥下しにくくなるということです。
嚥下をするときは水分がある程度ある状況ですが、ドライマウスでは唾液が全くと言っていいほど分泌されないので飲み込みにくくなってしまうのです。
今この記事を読んでいる方やそのご家族にも飲み込みにくくて悩んでいる方がいるのではないでしょうか。そんな方のためにどんな食事だったら飲み込みやすいのかについてご紹介していきます。
即効性を期待するなら酸っぱいの食べ物
酸っぱい食べ物といえば何を思い浮かべるでしょうか。レモン・オレンジ・梅干しなどですよね。もしかしてこの名前を見ただけで唾液がジュワーと出てきている人はいませんか?
口腔乾燥症は唾液の分泌障害です。酸っぱいものを想像するだけで唾液が分泌されるので即効性を期待するのは最適です。
唾液の分泌障害にはストレスも関与しています。酸っぱい成分はクエン酸と言ってストレスを解消する効果が期待できています。
よく噛めば唾液が出る
よく噛むと唾液の分泌が促進されます。たくさんある食事の中でもごぼうやスルメ、昆布などはたくさん噛めてなおかつ栄養素も摂取することができるのでお勧めできます。
食事の際にはこれらの食べ物が入ったものを選ぶと良いですがデスクワークや移動中に電車内やバス内で昆布を食べるのは少し勇気がいりますよね。そんな時はガムでも大丈夫です。
ガムも神続ければ唾液分泌促進効果が期待できます。また、それだけでなく口周りの筋肉を鍛えることもできるのです。口呼吸をしていると虫歯のリスクが高くなり口腔乾燥とは別件で歯医者へ通わなければいけなくなります。
飲み込みやすくするにはトロミ
どうしても唾液の分泌量が少なくて飲み込みにくいという人にはトロミのあるご飯を食べてもらいましょう。お米を食べるにしてもおかゆ状にしてあげることや野菜炒めにもあんかけをしてあげると飲み込みやすさが変わってきます。
トロミは寝たきりになっている高齢者の方や嚥下障害の出ている患者さんにも適用されていて、唾液分泌量低下で悩んでいる患者さんにも適用できます。訪問歯科や在宅歯科治療でもトロミをつけた食事は推奨しています。
水分補給をすることも大切ですが、あまりに水分ばかり取ってしまうとトイレに行く回数も増えてしまいます。できる限りトロミをつけて対応してみるのはいかがでしょうか。