人前で話をする人のインプラント手術後について

セラミックなどで作られた人工の歯を取り付けることで、どんな方でも美しく整った歯並びを手に入れることができるインプラント。芸能人やモデルといった職業の方だけでなく、接客業の方などにも、インプラント手術を受ける方が増えています。
しかし、こうした方は見た目がお仕事に直結するため、術後どのような状態になるのか不安を抱いている方も少なくありません。今回は、人前でお話をする方の場合のインプラント手術後の注意点についてお知らせします。
インプラント手術後の腫れや痛みは人それぞれ
「インプラントの手術をすると、患部がすごく腫れますか?」という質問は、日ごろから歯医者さんによく寄せられるものです。結論からいうと「人それぞれ」というしかありません。
インプラントは、顎の骨に穴をあけて、金属のクギ状の物体(インプラント)を埋め込み、人工の歯を取り付けていく治療法です。何本のインプラントを埋め込むか、また患者さんの骨の堅さや状態によっても、手術の難易度が変わってきます。
一般的には、インプラント手術による腫れは、だいたい3日くらいで引くことが多いようです。もちろん、痛みを抑えるために鎮痛剤が処方されます。外見に大きな変化が出なければ、鎮痛剤を飲みながら仕事を続けるという方もいるくらいです。
インプラント治療、数カ月がかりということも…

通常、インプラントを埋め込んだ後、消毒や抜糸をして、骨とインプラントがくっつくのを待って、歯茎を切開し、人工の歯を取り付けていきます。骨折をしたことがある方ならわかりやすいかもしれませんが、骨がくっつくまでには数カ月かかります。さらに歯茎を切開してその傷口が治るのを待つと、また数カ月かかります。半年近くも歯がない状態が続くなんて、人前に出る仕事の方でなくても不便きわまりないものです。こうした患者さんの不便を解消し、生活の質を向上させるために考案されたのが、即時荷重インプラントです。
芸能人やモデルにも人気の即時荷重インプラント
即時荷重インプラントの場合、手術当日に仮の歯を取り付けるところまで済ませてしまいます。もちろん仮の歯ですから、硬いものを噛んだりすると破損する可能性があり注意が必要ですが、外見的には自然で手術前と同様の生活がおくれます。即時荷重インプラントは欧米では主流の治療法であり、日本でも仕事やプライベートに忙しい方、芸能人やモデルなど人前に出る職業の方に人気を得ています。
歯科医院によって治療法が異なるので、即時荷重インプラントを希望する場合は、歯科医による治療についての説明を受けるようにしましょう。