生涯インプラント一直線!!
ドイツへ行って来ます。
今日から一週間ですが、早めの夏休みを取らせていただきます。
福岡空港からヘルシンキ経由でベルリンに向かっています。今回はインプラントの補綴の勉強です。内容はまだよく分からないのですが、何か有益な物になればいいなと思います。
久々の海外でしかも1人旅。楽しんできます。
道具の進化
先月から新しいインプラントモーターを使用しております。以前のでもまだまだ使えたのですが、ノーベルバイオケアー社がKAVO社と業務提携しこの度、九州で最速で導入となりました。当院での使用インプラントは全てノーベルバイオケアー、尚且つオペの診療台はKAVO(ドイツ製)なので今までの器具と互換性もあるとのことで高かったんですけど、スペシャル価格にてゲットしました(笑)。
はっきり言って器具なんて何でも同じだと思っていましたが、このモーター、今までのノーベルのモーターより、ブレも少なく、狙ったところにスーッと入っていく感じで、振動が少なく、患者さん負担も軽減されてるようです。
本日は山梨からの患者さまのオペ
今月で開業10年を迎えました。当院は開業当初からオールオン4や即日インプラント、抜歯即時を積極的に行って来たので、それを希望する患者さまや同業者からの紹介が多く、皆様のおかげでこたに歯科クリニックが成り立っている事を痛切に感じる今日この頃です。
遠いところではハワイ、メルボルン(もちろんそこに居住されておられる方々です)、京都の勤務医時代からの患者さん、全く面識のない歯科医の方も来られます。そして今日の手術の患者さんも大分県で開業の先生からのご紹介で山梨県から来られました。本当にありがたい事です。
これらを可能にしている要因の一つに治療のデジタル化が挙げられます。CTの画像データがあれば安全なガイド手術を行うことができます。うまくいけば1回だけ来てもらいCTを撮影し、術前説明、同意書、手術、ということも可能です。
まあ早ければ良いってもんではないですし、同業者の先生からの紹介であれば早さよりも正確性、と長期安定性が求められ、失敗は許されません。そんな状況でもガイド手術が威力を発揮します。
開業当初から私が1日に担当する患者さまは10人に絞らせていただいておりますがこれからも今まで通りやっていきたいと思いますのでよろしくおねがいします。
インプラント手術の難しいところ
午後はNobel Guideによる2本のインプラント手術でした。1本目は問題なくすぐに終わり(5分くらい)、2本目突入と思ったら、開口量が少ないのでドリルが入らない。術前にどれくらい口が開くかよく確認してなかったせいですね。こんなこともたまにはあるのですが慌てず、独自の方法で無事に計画通りの位置に入れることができました。ちょっと時間がかかりましたがうまくいってよかったです。安全性を考えるならガイド手術がベストですが、ガイド手術にはガイド手術なりの難しさがあります。
当院ではガイド手術を初めてもうすぐ10年経ちます。これからも使い続けていきます!
セレック治療とインプラント
当院で行うセレック治療は約1時間で虫歯を除去し、セラミッククラウンやインレーを加工しセットして完了です。時には1時間半かかりますが、必ずその時間で治療を終わらせます。
材料の進化のおかげで昔なら神経を取っていたような虫歯でも取らなくて済むようになり、その上短時間で終わるのですから私が患者なら間違いなくこの治療を第一選択にします。
通常型取りを行うとどんな材料でも少なからず変形します。そしてそこに石膏を流し込むと少ーし膨張します。そしてその石膏模型で作った金属は鋳型に流し込む時に絶対に収縮します。つまり変形する要素山盛りです。
セレックは3D光学カメラで撮影するので変形はしません。石膏模型を作らずCADで設計するため膨張しません。最後はCAMでセラミックブロックを削り出すので収縮しません。つまり変形する要素ゼロです。まあ実際にはそんなに甘くはないのですが。それでもセラミック修復においては素晴らしい適合だと思います。ですので当院ではインプラントにも積極的に使っています。